- 2022.07.05
- 開発秘話
商品開発秘話『産地のみそ汁めぐりシリーズ』パッケージデザインに込められた想い
「産地のみそ汁めぐり」シリーズの誕生
味噌は日本の伝統食品として全国各地に様々な特色を持つものが存在しています。
別のコラムで紹介していますが、味噌は麹の原料によって3つに大別されます。流通量の80%超を占めるのが「信州味噌」に代表される大豆に米麹を加えた「米味噌」、九州や中国・四国地方の一部で食されている大豆に麦麹を加えた「麦味噌」、愛知県東部中心に大豆(豆麹)のみで作られる「豆味噌」です。麹以外にも、原料豆や配合、色、味わい、香り、製法などでさらに細かく分類され、作られる地域それぞれの環境、食習慣、伝統を受け継いで作り続けられています。ですが、近年は食の洋食化が進み、味噌を使った料理が食卓にあがる機会が減っています。
そこで、味噌の多様性や味の違いを気軽に味わうことで、その魅力を再発見いただきたいという思いから、2003年に誕生したのが「産地のみそ汁めぐり」です。
「産地のみそ汁めぐり」シリーズの変遷
2003年
最初に発売された商品が、4種類の調味みそ(信州みそ、仙台みそ合わせ、三州豆みそ合わせ、九州麦みそ合わせ)と1種類の具を組み合わせた「こだわってます日本の味 産地のみそ汁めぐり8食」です。当時、他にはないユニークな特長のある商品として話題となりました。2008年
一度目のリニューアルがあり、同時期に4種類の調味みそと4種類の具を組み合わせて16通りのおみそ汁が味わえる「産地のみそ汁めぐり40食」が発売されました。当時は箱にアソートされた即席みそ汁が珍しく、2009年に始めた通販でも人気の商品となりました。2010年-2011年
二度目のリニューアルでは、味噌の種類を4種類から5種類に増やし「加賀みそ合わせ」が新たに加わりました。翌年には40食タイプも調味みそを5種類に増やし、具も5種類にリニューアルしたことで25通りのおみそ汁が味わえるようになりました。デザインもフルカラーに変わり、さらに多くのお客様に認知いただけるようになりました。2015年
通販においては、“毎日食べても飽きないバラエティ感”や“暮らしになじむデザイン”が求められていると感じ、10食タイプ、40食タイプとは別に、通販限定の「産地のみそ汁めぐり60食」を開発しました。調味みそは5種類のまま、具を5種類から一気に10種類に増やし、50通りのおみそ汁を味わっていただける商品にしました。また、パッケージは“部屋の片隅に置いても自然で暮らしになじむデザイン”をコンセプトに、白基調に日本地図を描き、日本各地の名所や伝統文化のイラストを配置したデザインにしました。2017年-2020年
この間、40食タイプも2度リニューアルし、箱から袋へ、5種類の調味みそと10種類の具で50通りのおみそ汁が味わえる50食タイプの商品となりました。2021年
「産地のみそ汁めぐり60食」タイプのシリーズ品として、減塩タイプの「産地のみそ汁めぐり減塩40食」が発売されました。(「産地のみそ汁めぐり減塩」開発秘話(現在は終売しています) https://www.hikarimiso.shop/hikarimiso/secret-story)
「産地のみそ汁めぐり60食」の開発裏話
「産地のみそ汁めぐり60食」をはじめ、通販専用商品のパッケージは社員がデザインをしています。
当初、この商品のパッケージは袋タイプのデザインを踏襲したデザインで検討されていましたが、上記の“自然で暮らしになじむデザイン”をコンセプトにしたことから、イラスト中心のデザインで制作をすることになりました。
そこから、デザイナー自身が日本地図上にどのようなイラストを配置するか検討するため47都道府県それぞれの名所や名産品、伝統文化を調べ、それを元に自身でもイラストを描くなどして出来上がったのが現在のパッケージです。
デザイナー自身47都道府県すべてに行ったことがなかったのですが、調べたことで日本各地の伝統や文化への興味関心が高まったと言います。そして、この商品を手にする方にもパッケージを見て、「これは何だろう」「ここに行ってみよう」という興味関心や、「以前ここを訪ねたな」という思い出を振り返っていただく機会になればという思いを持ったと言います。
イラストの数が多かったので制作はかなり苦労したそうですが、味・パッケージともにファンの多い商品となり、最近ではギフトとして贈られる方も増えております。
毎日楽しめる「産地のみそ汁めぐり」シリーズを、「ありがとう」を伝えたい方に、自分自身にぜひ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。